お口の中をキレイにすることは、身体を大切にすること

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歯は削ると二度と元には戻りません・・・だから大切にしてほしい

歯が痛い

「歯が痛い」「噛めなくなった」と患者さんは歯医者に来られます。

でも、歯の治療をして『痛くなくなったら』、『噛めるようになったら』次回の約束をしても、キャンセルされたり、連絡なしに来られない方がいらっしゃいます。

そして、1年ほど経ってから、また「歯が痛い」「噛めなくなった」といって医院に来られます。

そんなことを繰り返せば繰り返すほど、患者さんのお口の中の病状はどんどん進行して行きます。

来られるたびに「虫歯になってますね。歯を削りましょう、歯を抜きましょう!」
一見普通に聞こえるかもしれませんが、これって恐ろしいことなのです。

  • 外科医にいきなり「腕を切りますよ」と言われたら「やめてください」って言いますよね?
  • 歯科医に「歯を削りますよ」と言われても「やめてください」って言うでしょうか?
  • 来る度に、「腕や足を切って良いですか?」⇒歯を削って良いですか?⇒歯を抜いていいですか?
  • 「義手・義足にして良いですか?」⇒被せをして良いですか?⇒入れ歯にして良いですか?

これは、同じことなのです。

腕を切ったら元には戻らないように、歯も一度削ったら元には戻りません。
歯科医の治療は、悪いところを切り取っている外科と同じなのです。

だから、ご自身の身体のことは大切に考えてほしいと思います。

でも、歯は悪くなったら治療しなければなりません

人の身体には自然治癒能力というものがあります。

風邪を引いても2、3日寝ていればお医者さんに行かなくても治ることがありますね。
人間の身体は治る方向に働いてくれます。

もちろん、お医者さんに行った方が早く治りますし、行かなければわからない症状もありますので、
お医者さんに行ってくださいね。

でも、歯と目だけは元に戻ることはまずないのです。

歯の一番表面のエナメル質は、細胞ではなく、身の回りにあるモノと一緒の無機質です。
そこには栄養が行かないので、壊れたら壊れたままなのです。

その下の象牙質は修復可能ですが、一番外のエナメル質は壊されたままなので
歯の治療のときには削らないとダメなのです。

二度と再生しない部分を削るということは、患者さんの一生に関わることです。
しかし、削って治療しなければ決して良くはならないのです。

だから、いずみ歯科医院では、患者さんの身体に敬意をはらって治療を行っています。

「痛くないですか?」の前に考えてほしいこと

「無痛治療ってあるんですか?」と質問されるときがあります。
そんなときには、こうお答えいたします。

「100%痛くなくするというのは不可能です。」

痛みは感覚的なものなので、
ある患者さんは痛くないと言われ、
ある患者さんは痛いと言われることがあります。

痛みには個人の感覚的違いがあるからです。

もちろん、できるだけ痛くなくしてあげたいということは思っています。
私も痛いのは大嫌いだからです。

注射の針は子供のころから嫌いでした。

私はマラソンを走るために、週に2回はりを打っています。
注射は大キライだけど、『走りきりたい』という目的のためには、不思議と痛いことをガマンできるのです。

ですから「無痛治療はできますか?」と聞かれる方には、
目的を考えていただきたいと思います。

目的は治すことです。痛いということは一時的な問題だと思います。
一時的な問題のために治すのをあきらめてしまっては本末転倒だと思いませんか。

歯科の知識を知ることで、より健康でいられる

歯科の知識を知ることで、より健康でいられます。

似たような条件でも、歯科の知識を知っているかどうかで、どのように健康であることが違うのか?
次の二つのエピソードを読んでいただければお分かりいただけることと思います。

妹も話を聞いていたら入れ歯じゃなくて済んだのに

当医院の60代の患者さんの話です。

その方が医院に来られたときはすでに歯周病が進んでいて手遅れの状態でした。

でも、「延命効果は図れます」ということと、
「出来るだけ本物の歯を長く置いてあげたいですね」ということをお話しししました。

そして当医院にメンテナンスに通われることになりました。

そして、その後、1本だけ歯を抜かなければならなくなりました。
左の一番奥歯2本の内の1本を抜いてインプラントにするか?入れ歯にするか?という選択です。

その歯は、かみつぶすための大きい奥歯2本の内の1本で、かむときに6割から7割の力がかかります。
その2本の内1本でもインプラントにすれば大体普通にかむことができます。

1本だけインプラントにした患者さんにも「全然違いますね」と言われます。
もちろん、その後ろのもう1本もやったに越したことはないのですが。

インプラントと入れ歯では、かみごたえが全然違います。
つまりその後一生涯に渡っての食生活が全然違ったものになります。

それにインプラントにしなかったらもう1本の歯も早くダメになりやすいというのもあります。

その患者さんは別に裕福な家庭ではなくて普通の家庭の方です。

インプラントは1本30万円します。
だから、インプラントをする理由がまずわかっていないと、
口腔内に30万円はかけられないと思います。

患者さんのお口の中の状況と、インプラントと入れ歯でどれぐらいか見応えが違うのか?
それで今後の一生涯どれぐらい食生活が変わるか?

他の歯に対する影響の違いをお話しすると、インプラントを選択されました。

その後患者さんはこのように行ってくれました。

「インプラントを選択できて良かった」
「抜いた歯もここまで持たせてくれてありがとう」
「先生の説明のおかげで入れ歯じゃなくて済んだ」
「 妹も先生に話を聞いていたら入れ歯じゃなくて済んだのに」

その方には双子の妹さんがいらっしゃって、九州で暮らされているそうです。
妹さんは、もっと若いうちから入れ歯をされているそうです。

歯科医院で説明を聞けるか聞けないか、知識があるかないか、 メンテナンスに通っているかどうかで、
一卵双生児という状況が似た人でも結果がこんなにも変わってくるのです。

知識を持っていることで選択が出来るようになります

当医院の歯科衛生士のTさんの話です。

Tさんには虫歯がありません。
Tさんには双子の妹がいて、虫歯が20本ぐらいあるそうです。

Tさんはいずみ歯科医院に勤めて6年程になります。
18歳からアルバイトで来てくれていました。

アルバイト中から歯の知識を得て、歯科の知識の大切さがわかってきたそうです。

一方、Tさんの妹さんは知識がないから、
甘いものもばっかり食べて、歯のみがき方も当然知りません。

Tさんはそのことを妹さんにもいつも言っていたそうでしたが・・・

Tさんが衛生士学校に行くことになって、歯科の知識をさらに得て、
さらに歯科の知識の大切さがわかったと言います。

このように、条件が同じような人でも、意識が変わって知識を知ると環境が変わります。

だから、やはり、患者さん自身が知識を知る必要があると思います。 
知識を知ることによって初めて、ご自身の幸せにつながる選択ができるようになるのです。

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