お口の中をキレイにするための幸せゴール設定

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「歯が痛い」「噛めなくなった」が解決した後に考えて欲しいこと

「歯が痛い」「噛めなくなった」といって歯医者に来られた患者さんは、「とにかく今痛いのを何とかして欲しい」「噛めるようにして欲しい」それだけで精一杯です。

そんな患者さんに「これからの治療計画についてお話ししましょう」なんて言っても考えられないと思います。

ですから、まず、患者さんの「歯が痛い」「噛めなくなった」という今の現実を処置した後に、患者さんのこれからの一生涯にかかわることについて対話を行います。

患者さんが本当に望まれているゴールをお聴きするために

歯科医は患者さんと対話する必要があります。

なぜ対話をするのかというと、患者さんが本当に望まれている
一生涯にかかわるゴールを確認しなければならないからです。 

過去、当院でこんな患者さんがいらっしゃいました。

その患者さんはいつも、
『ちゃんと磨いて来ない』
『メンテナンスの約束は平気でキャンセルする』
そんな状況でした。

もちろん、患者さんには
「口腔内全部が歯周病です」
「だから次回も来てください」
と延々と説明していましたが、同じ状況でした。

なので、
「はみがきをがんばって磨いてもらわないと、メンテナンスにはちゃんと来てもらわないと、治るのが遅くなりますよ」
と申し上げると、

「ここ(一番痛いところ)だけが歯周病なんやろ」
「無理矢理来させてお金取ろうとしてるんちゃうか?」
と言われたことがありました。

その患者さんに「治りたいですか?治りたくないですか?」と聞くと「治りたい」と。
「治りたかったら、ちゃんと話をしましょう、約束は自分で守りましょうね」

患者さんも頭では、口腔内が全部歯周病であること、
自分で歯みがきをがんばって磨かないといけないこと、
 歯医者に通わなくては行けないこと、
は重々ご承知と思います。

でも、受け入れたくないんですね。

患者さんは『現状を何とかして欲しい』と口ではおっしゃるでしょう。

  • 痛みを取って欲しい
  • かめるようにして欲しい
  • 早く治して欲しい

でも、それが患者さんが本当に望んでいることかどうなのかを確認しなければなりません。

やっぱり患者さんは歯科の知識を知らないことで健康を損なわれているので、
こちらが真剣に伝えなければいけないなと思いました。 

患者さんが本当に望まれていることは、一生涯幸せでいることだと思います。
これは、これまで私が、2万人の患者さんと向き合ってきた結果わかったことです。

ご自身の最善な選択は何か?・・・患者さん自身に選択権はあります

患者さんによって口腔内の環境が全然違います。

  • 歯の並びが違う
  • 症状で治療期間がどれだけ掛かるのか?も違う
  • 骨の破壊度も違う

患者さんのやって欲しいことも全然違います。

  • 取りあえず痛みを取って欲しい
  • 早く治したい
  • きちんと治したい

患者さんごとに人生背景が違うので優先順位も違います。
同じ人でも歯科の知識を持っているかいないかで全く優先順位も変わってくるのです。

いずみ歯科医院で患者さんとの対話の時間を大切にしているのはそのためです。

患者さんに、現在の症状と、これから放っておくとどうなっていくのか?
そのためにどんな処置をしなければならないのか?という歯科の知識を伝えた後、

  • 今の痛みを取り除いてもらえばそれで良いのか?
  • (一生涯を考えたときに)治りたいのか?

それを患者さんに決めてもらいます。

正しい歯科の知識をお伝えした後どうするかは、患者さんに選択権があります。

来たくない人に無理から来てもらいたくはありません。
来なかったからといって怒ったりもしません。(笑)

やっぱり患者さんには、ご自身で「来たい!」と言って欲しいです。

お互い限りある時間だから大切に

病院や歯科医院など、「お医者さんに行ったら待たされるものだ」、
「待たされて当たり前」とお考えの方が多いことと思います。

実際、病院や歯科医院では待たされることが多いかと思います。

そうすると必然的に「どうせ待たされるんだから少々遅れて行っても良いか」
ってなっちゃうと思います。

その気持ちは私にもよくわかります。
でも、本当にそれで良いのか?って思うのです。 

私は待たせることも待つことも大嫌いです。
それは自分の時間も大切にしたいし、相手の時間も奪いたくないからです。 

もちろん、人間だから100%完璧にというのはできないかもしれませんが、
『時間を守る』『約束を守る』という意識を持つか持たないかだけで全然違ってくると思います。

自分の時間も相手の時間も限りある時間。だから大切にしたい。

「用事ができた」「体調が悪くなった」と当日キャンセルする患者さん。

もし、大切なお友だちとの約束だったら、
何度も遅刻や、当日キャンセルをしたら(されたら)平気でしょうか?

約束を守らなかったら、相手を待たせることに。

10分遅刻したら30分掛かる治療を20分でしなければなりません。
当日キャンセルした時間は、誰かが予約したかった時間かもしれません。

なぜここまで『時間を守る』『約束を守る』と申し上げるのかというと、 
約束・時間を守らないことで、患者さん自身の身体にダメージがあるからです。 

患者さんをきちんと治したいから、「お互い時間、約束は守りましょう」と申し上げているのです。

キャンセルされる際は3日前までにご連絡ただきたいです。

ありがたいことに7、8割の患者さんは『約束』『時間』を守ってくださっています。 

診療のご予約

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